香りに関するミニ知識!様々な言葉と知識を集めてみました

こんにちは。HappyAromaLife-ハッピーアロマライフです。

アロマの世界にふれていると、
様々な「香り」に関する言葉や知識に触れる機会が多いかと思います。

そのなかでも、なんとなく知っているけど、よく知らない言葉があったり
初めて聞く事柄も出てくる事はないでしょうか?

本日は、「香り」に関する言葉や知識をピックアップしてご案内いたします。

 

「香り」に関する言葉や知識

「香り」とはにおい、臭気のこと。
主に鼻で感じる刺激の事を指しますが、
それ以外に事柄や様子・雰囲気を表す時にも使用される言葉です。

今回は前者を中心にご紹介して参ります。

「香り」の似たような言葉とは

ハッピーアロマライフ「香り」の似たような言葉にあるのが次の通り。

○いい香りを指す言葉
香気…よいにおい。かおり。
芳香…いいにおい
アロマ(aroma)…かおり

基本的に「香り」は良い香りという意味で使われる事が多いですね。

○悪い香りを指す言葉
臭気…いやなにおい
悪臭…不快なにおい
異臭…変な、嫌なにおい
臭味…くさいにおい

「臭」という字を用いると、不快なにおいという意味合いが強くなりますね。

○香りに関するアイテムの言葉
香(こう)…本来は天然香木のことを指しますが、お香や線香などの総称に用いられることも
香料…食品・生活用品に芳香を加えるために使用される物質のこと
薫香(くんこう)…(精油・天然香木など)香の物質を燻らせ、良い香りを立てたもの
薫物(たきもの)…香をたいてその香りを衣服や部屋に染み込ませること、または練香のこと

また、香りの歴史についてもこちらをご参考ください。

和精油を嗜む、日本の香りの歴史と日本の精油のたち

2019年4月8日

科学的な「香り」の世界

ハッピーアロマライフ_ミント

・香り、においを感じるメカニズム
鼻(嗅覚)から「香りの元・においの物質」が入ることにより、嗅上皮・嗅細胞(嗅毛)を経て
嗅神経、嗅球、脳(大脳辺縁系)へと情報が伝達され、香り、においを感じる事ができます。

人の嗅覚は五感のうちでも特に鋭敏であり、本能的、原始的な感覚とされています。
(香り・においを感じる大脳辺縁系自体も本能的かつ感情的な部分を司るところ)

特に腐敗した有機物などのにおいをを悪臭と感じるのは、
進化の過程で死臭による危険の察知や、食物の状態を判断するため発達したものと考えられています。

 

・最も疲れやすい五感?「嗅覚疲労」とは?
嗅覚疲労(順応)とは、嗅覚の感度が一時的に低下すること。
他の感覚器官に比べて著しく疲労しやすいと言われ、
ひとつの香り・においを嗅ぎ続けると数分のうちに香り・におい対する感度が著しく低下します。
長期間続くといったん無臭状態を経由しても感じにくくなりますが、別の種類の香り・においへの感度は低下しないのが特徴です。

順応する事で、意識を香り・においから遠ざけストレスを軽減させているとも言われています。

 

・嗅覚の衰えは予防改善できる、認知症予防にも「嗅神経細胞の再生」
これまで神経細胞は死滅すると再生しないといわれていましたが、
「嗅神経細胞」「嗅球顆粒細胞」「海馬細胞」には再生能力がある事が判明しました。

特に香り・においを感じる嗅神経は再生能力が高く、
効果的に刺激をすることによって嗅覚の予防・改善が可能とのこと。

また、嗅神経細胞が再生される事により、海馬や周囲の神経細胞の働きが活性化されるため
認知症予防にも効果がある可能性が高いという事が分かっています。
引用:嗅覚を刺激して認知症予防!「においと認知症」の最新研究成果

嗅覚を鍛えるには、香り・においをかぐだけ。
例えばにおいの強いミント、オレンジ、カレーなどをかぎ、
しっかりとそのアイテムと香りを関連付けて記憶するだけ。

コーヒーを飲みながら「いい匂いのするコーヒーだ」と思うだけで、嗅覚を鍛えた事になるのです。

 

・香りが記憶に関係する「プルースト効果」
嗅覚や味覚から過去の記憶が呼び覚まされる心理現象。
フランスの小説家マルセル・プルーストの小説から名付けられた現象です。

香り・においを感じる脳(大脳辺縁系)は本能的な行動や、感情に作用すると言われていますので
香りと記憶には密接な関係があると言うことですね。

 

・においの濃度の法則「ウェーバー・フェヒナーの法則」
臭気対策、臭気測定などでよく用いられる法則です。
これは、においだけでなく、五感に対して用いられるもので、
「○○の感じ方は○○の濃度の対数に比例するという法則」というもの。

I =K log C (I:においの感覚量 K:定数 C:におい物質の量)

においが10の値であれば、10倍の100の値にして2倍のにおいになったと感じるということ。
現在のにおいを半分に減らしたいと考えた場合には
においの値を90%以上を減らす必要があり、減らさないと実感できないということなのです。

 

・においを数値化した「臭気指数」
人間の嗅覚を用いてにおいの程度を数値化したもの。
主に悪臭防止法などで用いられ、環境省でもガイドラインが公開されています。

臭気指数 = log(臭気濃度) × 10 といった公式も存在している。

 

・香り成分による公害「香害」
香水や香りつき洗濯洗剤・柔軟剤などの香料に含まれる香り成分に起因し、
頭痛やアレルギーなどの症状が誘発され、化学物質過敏症などの健康被害を生じること。

香りを気にする人が増えたからこそ、増えた現代の問題ともされています。

海外や国内の一部地域では香水禁止条例が施行されたり、アレルゲンとなる香料26物質の表示義務が施行されるなど、国内外でも大きな社会問題となっている。

香料には天然香料と合成香料がありますが、「香害」は天然香料でも発生すること。
(合成香料より発生しにくいとは言われますが、絶対にないという言葉はありません)

化学物質過敏症の要因のひとつとも言われていますので
周りに気を使った香りの使い方が大事ですね。

 

おわりに

改めて考えてみると、様々な言葉や知識がある事がわかりますね。
アロマを嗜むものにとって、興味深いものばかりだと思います。

ぜひ、ご自身のアロマ生活のご参考になれば幸いです。