ハーブウォーターは万能!?ハーブウォーターの使い方いろいろ

ハーブウォーター
2019年8月2日船橋校まつかわ先生の投稿を修正して再掲しております。

こんにちは。HappyAromaLife-ハッピーアロマライフです。

みなさんは「ハーブウォーター」をご存知でしょうか?
精油を学ぶうえで、聞いたことがある方も多いはず。
しかし、実際には使ったことが無い、活用の仕方がわからない…という事もあるのではないでしょうか。

実はハーブウォーターはとっても便利なアイテム!

本日はハーブウォーターについてご案内いたします。

ハーブウォーターって?

ハーブウォーターとは精油が作られる過程で生まれる水のこと。

ハーブを冷水でつけるハーブウォータードリンクも合わせて連想する事があると思いますが、
本内容でご紹介するものは飲食には向かないアロマセラピーなどに用いるアイテムの事を指します。

 

ハーブウォーターの成り立ち

ハーブウォーターは精油の抽出方法の一つ「水蒸気蒸留法」で抽出された水溶液のことを指します。

水蒸気蒸留法では、芳香植物を水蒸気にあて精油成分を気化させた後、冷却する工程を行います。
その際に「脂溶性」と「水溶性」の液体に分離され、
脂溶性の部分が精油、水溶性の部分がハーブウォーターとなるのです。
そのため、圧搾法などで抽出される事が多い植物のハーブウォーターは殆ど無いと言えます。

8世紀ころからローズウォーター(薔薇のハーブウォーター)などが製造されはじめたと言われており
17世紀以降、様々な植物からハーブウォーターを製造する機会が増え医療や美容の用途に利用されております。

脂溶性の精油のみが重要視され、水溶性の部分は廃棄されたり、生活に用いられる事は少なかった時代もありますが
精油・ハーブウォーターの研究が進むにつれ、ハーブウォーターの効能や使い方にも改めて注目が集まっているのです。

ハーブウォーターは微量の精油成分が含まれている事が分かっており、
通常の精油より、易しい効能で作用をする・身体に対しての刺激が少ない事から
手軽にアロマセラピーを行うに適しているアイテムと言えます。

ハーブウォーターの別名とは?

ハーブウォーターとは、様々な別名があります。
芳香蒸留水、ハイドロゾル、フローラルウォーター、アロマウォーターなどとも呼ばれる事も。
芳香植物の名称+ウォーターと言った商品名となる事もあります。

薔薇⇒ローズウォーター、ローズアロマウォーター
ミント⇒ミントウォーター、ミントアロマウォータ

ハーブウォーターと間違えやすいものとして、次があります。

・飲食用のハーブウォーター、ハーブティー
冒頭で紹介した植物のハーブ類を水に漬けたもの。
また、似たものとして乾燥したハーブ茶葉を用いたハーブティーもございます。

・精油やエッセンシャルオイルで作られた商品
芳香水、アロマウォーターなどと呼ばれる名称で販売されている事があります。
精油やエッセンシャルオイルをアルコール・蒸留水・グリセリンなどで希釈、溶解し作られたものです。
パッケージに記載されている成分や精製方法を確認し間違えないように気をつけましょう。

 

ハーブウォーターの種類と香りについて

ハーブウォーター

精油にも多くの種類があるように、ハーブウォーターにも多くの種類がございます。

ローズウォーター
アルベンシスミントウォーター
エキナセアウォーター
カモマイル・ジャーマンウォーター
カモマイル・ローマンウォーター
クローブウォーター
スペアミントウォーター
ネロリウォーター
よもぎウォーター

などなど…。上記はほんの一部となり、
その他、日本産の植物からもハーブウォーターが作られており
水蒸気蒸留法で抽出される精油の種類の数と同じく、ハーブウォーターの種類もあると考えて良いでしょう。

また、ハーブウォーターの香りは、通常の精油とは異なる香りがします。
個人的には、より自然に近いような香りだなと感じています。

ローズウォーターだと、薔薇のようなフローラルさが薄い…?
グリーンぽさが混じり優しく香るような…といった印象。

精油とは異なる表情を見せるハーブウォーター。
この植物の精油は好きじゃないけど、ハーブウォーターは好きかも!というものが見つかるかもしれません。
ぜひ、色々試してみてくださいね。

 

ハーブウォーターの活用方法とは?おすすめ7選

ハーブウォーターのスゴイところは、
そのままでも、色々な基材・アイテムと混ぜても使えるところ!
ハーブウォーターを用いる事でアロマクラフトの幅がぐっと広がりますよ。

①化粧水としてそのまま使う
ハーブウォーターをそのまま化粧水として使用します。
冷蔵庫で冷やしたウォーターは、ひんやりして夏にはピッタリです。
もちろんボディローションとして使うのもオススメ。

小分けのボトルで持ち運びをすれば、外出先で乾燥が気になる時、化粧直しの時に使えますよ。

 

②ハーブウォーターでフェイスパック
市販のシートマスクやコットンにハーブウォーターを浸み込ませてフェイスパックとして使用します。
冷蔵庫で冷やしてから使用すると更にモチモチ度がアップします。

 

③ハーブウォーターで汗ふきシート
ウェットティッシュに浸み込ませて汗拭きシートとして使用します。
ミント系のウォーターだと特に夏にぴったりですね。

 

④ハーブウォーターでおしりふき
精油のように強い作用が無いため、赤ちゃんのおしりふきにもオススメです。
防腐剤が入っていないハーブウォーターならお子様にも安心して使えますね。

 

⑤ハーブウォーターで化粧品作り
キャリアオイルやジェルと混ぜて、とろみのある化粧水やアイジェルにして使用します。
様々なレシピにある精製水の代わりに用いる事もできます。

 

⑥ハーブウォーターでルームスプレー
ハーブウォーターを、そのままルームスプレーとして使用します。
消臭スプレー、リネンスプレーとしても使えますよ。
ハーブウォーターの種類に合わせて用途を変えるのも良いですね。

 

⑦ハーブウォーターで加湿器
ご利用の加湿器に水の代わりにハーブウォーターを入れて使用します。
ハーブウォーターの香りが易しく漂うので、強すぎる香りが苦手な方にもおすすめです。
※加湿器によってはハーブウォーターの使用が不可の場合がございます。

 

ハーブウォーターを使ったアロマレシピ

ハーブウォーターを用いたアロマクラフトのレシピをご案内します。

ハーブウォータールームフレグランス(50ml)
ハーブウォーター 40ml
無水エタノール 10ml
精油 10~15滴

精油と無水エタノールを容器にいれ、よく混ぜます。ハーブウォーターを加え、更に混ぜたら完成です。
精油の量はお好みで増減させてもOKです。

 

ハーブウォーター化粧水(50ml)
ハーブウォーター 45ml
グリセリン 5ml

ハーブウォーターとグリセリンを容器に入れて混ぜるだけ。
ややとろみがある化粧水が作れますよ。

 

ハーブウォータージェル(50ml)
ハーブウォーター 30ml
キャリアオイル 3ml
グリセリン 3ml
ジェル基材 10ml

キャリアオイル、ジェル基材、グリセリン、ハーブウォーターの順に混ぜ合わせます。
上記の化粧水レシピより、更にとろみのあるジェルができます。
乾燥が気になる部分、アイケア・ボディケアにご利用ください。

 

おわりに

ハーブウォーターは、様々なブランドがありますが精油のブランドと合わせて使用するのがオススメ。
プラナロム精油ならプラナロム・ケンソーなどで合わせると安心ですね。

上記のハーブウォーターは防腐剤が入っていないため、
保管場所を気をつける&消費期限がありますが安心して使えるのが良いところ。

ハーブウォーターは単体でもアロマクラフトの基材としても使えるので
ぜひ気になるハーブウォーターの1本から、お試しいただけると幸いです。